昨日は袋井市の可睡斎に行きました。
可睡斎は袋井にある応永年(1401年)開山で、江戸時代には遠江、駿河、伊豆の曹洞宗寺院を支配下に置いた名刹です。
私にとっては、奥山の半僧坊とともに、子供の頃、夏に体験授業として泊まり込みで宿泊して、座禅やら掃除やらした記憶のある、なじみのあるお寺さんです。
一年に1~2回はお参りします。
修行のお寺として機能していますが、さまざまなイベントをして参拝客を集めています。
今の季節は、可睡ゆりの園のユリ(7月7日まで)と風鈴祭りです。
ゆり園は3万坪の敷地の中に、150種類のユリが咲き誇る見事なものです。
それはわかっているのですが、車が駐車待ちで並んでいたので、昨日はゆり園はパス。
山門ちかくの駐車場からちょうど1台出ていきましたので、そこに滑り込んでお寺の方だけお参りすることにしました。
もともと「風鈴の音を聞いて、7月2日までの限定ゆり膳を食べたいな」というのが、主目的でしたから。
風鈴祭りは袋井にある遠州三山と言われるお寺さんが協力して夏の季節に催しています。
それぞれに特徴があり、毎年楽しみにしています。
山門を超えて境内に入ると、風鈴の涼やかな音が聞こえてきます。
可睡斎はガラスの風鈴です。
今年は木々にクラゲ風鈴といってプラスティックで手作りしたようなならない風鈴が欠けてあります。
参拝客が作ってかけているようです。
お参りを済ませて、ベンチに腰掛け、しばし音を楽しみました。
まだ少し早かったので、受付でゆり膳の予約をして、奥の院まで散歩して戻ってきてから、堂内の見学。
それから食事をしました。
食事は庭を見ながらします。
すべての席が庭に向いています。
庭には富士山をかたどった風鈴があります。
以前は赤富士風鈴で、すべての風鈴が赤い風鈴だったりしましたが、今年は五色富士です。
山頂は白、それから青、緑、黄色、赤の風鈴が下げられています。
ゆり膳は可睡斎でふるまわれる精進料理で、ゆりの季節だけのものです。
ゆりの季節にゆり根を使った精進料理でゆり膳。
毎年楽しみにしています。
精進料理は通年いただけますが、予約制です。
期間限定のぼたん膳とゆり膳、吉祥膳は予約不要で拝観料込で1500円(2024年現在)で昼時に提供されます、
精進料理は体の中がきれいになるような気がします。
煮物が甘めですがおいしい。
素朴だけれど、植物性の物だけで丁寧に作られたものはいいですね。
庭を見、風鈴の音を楽しみながら、おいしい精進料理をいただく。
今年も楽しいひとときを過ごしました。