野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

精進料理はいかが?

昨日可睡斎にお出かけした際、ランチは可睡斎で精進料理をいただきました。
可睡斎には、精進料理で有名な小金山和尚という方がいて、精進料理の教室などもやっています。

日本料理は出汁が基本ですが、和尚は「こだわりは塩と水 野菜の旨味を引き出すために出汁は二の次」とおっしゃっています。
鰹節などの生臭はつかえませんしね。
それでもいただくとシッカリした味で出汁については気になりません。

庭園に風鈴をしつらえ、風鈴の音を聴きながら、椅子席で料理をいただきます。
この時期はゆり根を使ったゆり膳という精進料理です。
毎年この時期になり可睡斎に来るといただいています。

 

私は精進料理はまあまあ食べています。
子どもの頃に可睡斎で合宿をしたこともありますし、法事でもいただきます。
でも、若いころはお肉好きです。
精進料理に興味はありませんでした。
精進料理に興味を持ったのは、30過ぎてから。

一時研修で東京に行くことがありました。
ある研修は毎回三田で行われ、その時のランチに精進料理を食べに行ったのです。
仏教会館の中にある中華料理のお店でした。
中国風の精進料理。
普茶料理っていうんですか。

結構お高い店だったようですが、昼は安くランチを出していました。
そこで精進の麻婆豆腐や酢豚などを食べたのです。
精進料理も面白いなぁと思いました。
そして、サービスで出た高野豆腐の炊いたのがめちゃくちゃおいしかったと記憶しています。
たぶん、その高野豆腐が精進料理が好きになったきっかけです。
それからは、自分で好んで精進料理を食べるようになりました。

 

精進料理は宴会料理と違い、じっくり味わって食べているような気がします。
精神的なものも感じているのでしょうね。


自然派のカフェなどでベジタリアンメニューを出すところもありますが、あれとも違いう感じがします。
精進料理は、水気を含んでしっかりとした味付けです。

ただ、本格的な精進料理はそれなりに値段がするので、可睡斎の精進料理は手ごろでありがたいのです。
諸堂内拝観付きで、1500円。
拝観だけで500円かかります。
普通にランチをいただいても1000円くらいはかかります。
作る手間を考えると、手ごろでしょ?

昨日は、暑い日でしたが、お寺の庫裏は涼しいです。
部屋の中は、陰になって、外の庭は光に満ちて明るい。
そんなコントラストの中、何百個もの風鈴の繊細な音色を聴きながらいただく精進料理は、体も心も浄化されるようでうれしいのです。

 

また、来年もいけるといいなぁ。