野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

ある高齢者と一年の計

「一年の計は元旦にあり」なんて言いますね。
以前は年初にその年の目標を立てて、有意義に一年を過ごしたいと思っていました。
年末になり振り返ってみると、若いころはともかく、ある程度の年になってからは、年初の計画の実現率は割合高かったです。

 

年をとるに従って、目標が具体的になっていったからです。
そして、それを実現するためのシステム化もできるようになったからです。


たとえば、資格試験にチャレンジすると目標を建てるとします。
年初に資格にチャレンジすると決めると、月ごとの課題とスケジュールを作成します。
後は週ごとにそれに沿ったTODOリストを作り実行し、達成度の確認、修正を繰り返します。
これらを1冊のノートで管理しました。

 

そして、必ず一定の学習時間を確保するように環境を整えました。
家にいると雑事が多くて落ち着いて学習できません。
私は、朝、職場に行く前にカフェなどで一定時間学習するようにしました。

 

それで、資格はかなり取りました。
契約社員でしたから、エンプロイアビリティは常に高める必要があったのです。
そのことが仕事をしていく上で有利に働いたことは否めません。

 

 


リタイアしてからは、目標が見えなくなりました。
「平穏にくらしたいなぁ」などという希望はありますが、何かに向かって頑張るという気分ではないのです。
日本語教育力をつけたいとか、蒔絵が上手になりたいという思いはありますが、具体的に目標をさだめ、それの達成に向かって精進するということではないのです。
「日々学習を積み重ねていって、なんとかなったらいいな」という感じです。

 

これを型から自由になったというのか、気力がなくなったというのか、わかりません。


年をとってくると、自分の将来への希望というのが考えにくくなっています。
若いころのように将来の夢というものは考えにくいです。
それより今を大事に生きていくという姿勢が強くなりました。
日々のつみかさねの中で、何か嬉しい事が起こったらいいな。
そんなスタンスに変化してきました。

 

高齢になり、環境が変化して考え方が変わってきたんでしょう。

そんなこんなで、一年の計は
「健康でいられるために、毎日の生活に気をくばる」
そのためバランスのいい食事と運動を続ける。

夢がないなぁ。