野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

一年を振り返る。自分と向き合う一年でした。

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今年もあと一週間。
早い所は御用治めも終わり、年末年始の休みに入ったようです。
そこで、今年一年を振り返ってみたいと思います。

 

去年、今年と、私にとって、大きな変化のあった年でした。
社会的役割や生活の様式も変化しましたが、それによって心の在り方も変化しました。

去年は、仕事を辞め、母の介護をしましたが、年末に母が亡くなりました。
今年は、今まで大きな時間を取っていた、仕事も介護も無くなり、自分と向き合う年になりました。

学校を卒業してから、こんなに時間を自分のために使えるようになったのは初めてです。

年初の3か月は我ながら、ボーっとしていました。
たぶんエネルギーが枯渇していたのをチャージしていたのだと思います。
4月くらいから、自分のこれからのことを考えるようになりました。

一番初めにびっくりしたのは、自分の体の変化に気づいたことです。
今までは忙しくて、自分の体をなおざりにしていました。
それが、自分を振り返る時間ができると、体がまず反応しました。
あちこちにガタがきているのです。
自分の体のことを考えると、老いを自覚せずにはいられませんでした。


体をいたわりながら、メンテナンスをしながら暮らしていく必要性を自覚し、自己コントロールの必要性を強く感じました。
仕事をしていたときは、何をするのも、環境によるコントロールが強くあり、それにゆだねている部分もありました。
高齢者の特質として、依存的ということを言われることが多いですが、年を取ると、寄りかかるところがなくなるので、逆に自律を意識する必要があることがわかりました。

 


自分に残された時間の有限性も意識するようになりました。
誰かのために自分が我慢していく必要もありません。
自分の時間の使い方は、自分で自由に決められるようになりました。
蒔絵やブログなどはじめ、好きなことをして過ごし始めました。
思うようにならず、がっくりくることもありますが、楽しく充実しています。


10月からはボランティアも始め、社会や人とつながるように意識しています。
実際に、自分とは全く違う環境や立場の人たちと係わることは、私にとって刺激的です。
自分のうちにこもり、社会的なことに関心を持たなくなっていたのですが、社会に対する関心が出てきました。

 

自分自身、「こうせねばならない」と規範的に生きてきた気がしますが、義務的な事柄をとにかくやり遂げたことにより、「私、できることはやったもんね」という気持ちがあります。
その満足感のせいでしょうか、自分の中の「・・すべき」が緩やかになったような気がします。
その成果、今まで苦手だった親戚との関係も、以前に比べ楽になってきて、たまに独り暮らしの叔父や叔母の様子を見に行くようになりました。

高齢者は、将来を夢見ることは難しいです。
そのことにつき寂しさは感じますが、私の場合、「・・すべき」からだいぶ自由になれた感じがここちよいです。

 

こうした精神的自由を獲得したことも、今年一年の収穫です。

 

これから、自然体で生きていけたらよいです。