野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

去年の今頃 退職・介護後の荷下ろしうつ状態でした。

一昨年の12月に母を看取りました。
色々な手続きも終え、その後、何もする気が起こらなくなりました。
去年の今頃は、何もやる気が起こらないけれど、このままじゃいけないと焦っている最中でした。


介護に関しては本格的な介護は8か月ほどで、4月に寝付くまでは自立していましたので、10年ほどは見守りと生活援助だけでした。
しかし仕事をやりながらでしたので、フル稼働の生活でした。
ずっと果てのない介護を家庭で続けている方に比べれば楽なものかもしれません。
しかし、絶え間なく降りかかってくるやるべきことやプレッシャーがありました。
身体的には消耗しましたし、介護の将来への不安や、自分のやりたいことができない苛立ちや、家族に負担をかけているうしろめたさなど、心も消耗しました。


渦中にいるときは、自分がどれだけ消耗しているか案外気が付かないものです。
やるべきことがあるとやれてしまいますから。
結果、自分のつらさは棚上げになってしまいます。

終わってホッとした時、いきなり症状がでてしまうようです。

大きな仕事や介護から解放された時に、体力・気力がつきて何もする気が起こらない不調から「荷下ろしうつ」状態になることがあるそうです。
こういう状態を「荷下ろし症候群」と呼んでおきましょうか。
無気力や倦怠感だけでなく、眠れない、食欲がないなどの体に症状が現れ2週間以上継続するようならば「荷下ろしうつ病」が疑われるそうです。

 


介護の後「荷下ろしうつ症候群」に陥る人は結構いるようです。
私の場合もそうだったのでしょう。

心身の疲れもさることながら、今までは否応なくやることがあったのにやることがなくなり、生活にメリハリがなく気持ちが上向かないということもありました。
今までは、やることがいっぱいで、時間は用事が決めてくれたので、自分で自分の時間の使い方を決めるということをしていなかったことも戸惑う原因だったでしょう。

 

毎日ダラダラして、テレビをみたり、昼寝をしたりしていました。
昼間にテレビでサスペンスもの3時間ぶっ続け視聴なんていう生活を毎日していました。
最初はよかったのです。
ある時、ふと気づくと、毎日がつまらないのです。

 

心配事も無くなったし、時間も自由になったのにちっとも楽しくない。
休息で切れていたエネルギーが充填されて気力が戻ってきたのでしょうね。
それが去年の今頃でした。
あの頃はイライラしていたなと思います。
何かしたいのに本を読んだり映画を観たりするような受身の趣味はつまらなく感じ、趣味は再話の勉強会に参加しその時だけは楽しい。

 

毎日がつまらなくて、どうしたらいいのかわかりませんでした。
このままではいけない「なんとか」しなくちゃということばかり考えていました。
家で、「なんとか」などと答えの出しようのない問を考えていても解決はできません。
そんなこともわかりませんでした。
モヤモヤした気持ちの毎日でした。

 

答えは偶然の出会いが与えてくれました。
そんな日がしばらく続き、MOZUのジオラマワークの本を見たことがきっかけで、気持ちがワクワクし、行動を始めました。
すると、心が動き、いろいろなことをやってみるようになってきました。
そうしているうちに、何となく自分の生活が整ってきました。
「きっかけ」と「行動」大事ですね。

 


とりあえず、現在はマッタリとした日常ですが、まあ満足して生活しています。
去年の今頃はそのターニングポイントでした。
「去年の今頃はやたらにあせっていたなぁ」と振り返ることができるくらいのゆとりがあります。
次の山がやってくるまで、この生活を楽しみたいと思います。