野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

熱海のホテルニューアカオ本館でおこなわれている 「Stnding  Ovation/四肢の向かう先」展に行ってきました。

ATAMI ART GRANTというアートイベントのうち、休館しているホテルニューアカオでの展示が20日まで延長されたというので、最終日の昨日行ってきました。
「Stnding  Ovation/四肢の向かう先」というタイトルの展示会です。

ホテルニューアカオの本館は2021年秋宿泊営業を終了しました。
そこに選ばれたアーティストが一か月住みながらアート作品を作成し、展示する。
観客は、宝探しのように、ガイドブックの指示にしたがい巨大なホテルをめぐり。アートを鑑賞します。

10時半頃会場に着いたらすでに行列ができていました。45分待ちです。
しかし、受付をし会場に入ると、人は分散し、気にならなくなります。
まだ営業をしているロイヤルウィングから入り、本館に移動します。

ホテルニューアカオは、がけっぷちに立つ巨大ホテルです。
ワンフロア一人のアーティストです。
15階のダンスホールから始まり、指示に従いエレベーターで行ったり来たりです。


指示は、何階のボタンを押しなさいではなく、

「エレベーターに乗り込んだら13個のボタンがある方に乗り込んだ方は、左列上から4番目のボタンを押してください。14個の方に乗り込んだ方は右列上から5番目のボタンを押してください」
というものです。
この指示が面倒だけれど、探検しているみたいで楽しかったです。

作品も、彫刻、映像など様々なものがあります。イベントとはかかわりありませんが入口のロイヤルウイングに飾られている作品は、今回のイベントとは別ものですが、購入もできるようです。


休館している人気のないホテルは異空間です。
ことにニューアカオ本館は、がけっぷちにせり出すような立地と、昭和なゴージャス感に満ちた装飾が異空間性を高めます。

パンフレットに、「あまりに緊要な人口物と自然の出会い」と書いてありましたが、その通り。それに、人のために作られた巨大な建造物なのに、主人公である人がいないのでさらに不思議な空間になります。

 

正直、アート作品よりも、ホテルそのものの印象が残りました。
アートは建物に対抗できなかった印象です。

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だから、作家名は記しません。
興味がおありの方はググってみてください。
(ATAMI ART GRANT で出てくるとおもいます)
でもね、一部、意図を説明しなきゃ成り立たないような作品は好きではありません。
作家は作品に語らせなきゃだめだと思っていますから。

とはいえ、面白い展示会でした。