災害時正常性バイアスに気をつけて
先週に続いて今週も大雨警報がでました。
先週の大雨では、各地で被害が出たようです。
浜松ではいろいろなところで道路が冠水し、北部の北区では土砂崩れが起こり巻き込まれた一人が亡くなりました。
復旧もまだなのにまた大雨の予想がでました。
今朝になってみると、我が家の周りは特に何もありません。
被害が出ていなければいいのですが。
日本という風土の特性から、天候は仕方がないのかもしれません。
私の周りでは被害を受けた人はいません。
でも、毎年友人たちと年一度は会食に行く、舘山寺の舘山寺園に土砂が流入し復活の見込みは立たないというニュースを見たところです。
今までずっと何ともなかった土地が被災する。
自分たちだって、何時巻き込まれても不思議はありません。
警報が出ると、気をつけなくちゃと思ってはいます。
でも、危機感を感じているかと言われると、そうではありません。
今回の警報もそうですが、ニューズや市からの避難情報など危険を知らせる情報が届いても、「まだ大丈夫」「自分は大丈夫」と考えてしまいます。
「自分にそんなことは起こらない」と、自分にとって正常であるべきというバイアスがかかって危機感をなくしてしまいます。
現実検討よりも、期待で物事を判断してしまうのです。
こういう心理状態を「正常性バイアスがかかる」といいます。
日常はいろいろな事がおこり、すべてを正面から受け止めてはストレスでつぶれてしまいますから、生活するためには必要なバイアスではあります。
でも、災害時に正常性バイアスが働き危機感が起こらないと、逃げ遅れて大変な事態になることもあります。
正常性バイアスということを意識しておいて、現実検討を間違わないようにするのは大切なことだと思います。
防災リテラシーを高めよう
でも、ニュースや災害警報は対象とする範囲が広すぎて、自分の住むところに該当しないこともあります。
なのに、警報が出るために避難していたら、オオカミ少年現象がでそうです。
非難の判断ってむつかしいのです。
いずれにせよ防災リテラシーを高めておくことは必要です。
防災リテラシーというのは、防災に関する正しい知識を持ち、災害に対して適切な行動をとれる能力を言います。
そのために、
日常か防災情報を蓄え、災害を想定しシミュレーションしておく。
避難地・避難経路など必要な情報を確認しておく。
災害グッズをそろえておく。
防災訓練などは参加するなどしておくなんていうことがあります。
避難地までの避難経路をいくつか想定して、散歩がてら歩いておくのも習慣を利用しつつ役に立つのでいいですね。
意識だけではなく、体に行動を覚えさせておくというのはいいことです。
こうして避難行動をレパートリーと言えるくらいに繰り返して、自分の中に組み入れて置く。
高齢者は反応が鈍いのだから特に大事なことかもしれません。
災害が起こらないうちにやることをやっておいて、事が起こったら、正常性バイアスに惑わされないよう冷静に判断して行動することが必要なのでしょう。
防災は一日にしてならずです。
前にも、こんなこと書いたような気がしますが、防災行動は進んでいませんでした。
前回は防災グッズをととのえたくらいです。
思い出したので、次に進んでみます。