浜松市の浜北区に万葉の森公園という万葉集に詠まれている植物を植栽する公園があります。
ドライブがてらそこに行ってみました。
晩秋の事とて、花はそれほど見られません。
紅葉はまだです。
閑散とした風でさみしい景色でした。
端境期だしねぇと思っていたら、日本タチバナの実がどっさり実っていました。
ちいさな黄色い実です。
「どんな味がするんだろう、食べてみたいな」と思いましたが、そういうわけにはいきません。
「酸っぱいミカンかな」と想像するだけにとどめました。
少し遅いかなと思っていたのですが「ぬばたま」に出会えました。
「ぬばたま」はヒオウギの種子です。
黒、闇、髪、夜、夢などの枕詞に使われる日本を代表する黒です。
艶のある黒は、黒の中の黒って言われても納得できてしまう感じです。
「きれいな色だなぁ」とうっとりします。
こんな色の夜に出会ってみたいです。
秋の日の散歩はワクワクするというより、しっとり落ち着いた感じがして、ちょっと落ち葉がサクサクいう音も趣があっていいものでした。