友人からLINEが届きました。
「喜望峰まわりました」
彼女はただいま世界一周航海中。
東南アジアからインド洋を南下し、喜望峰をまわって大西洋へ入ります。
そこから、大西洋を横断して南アメリカを回り、南極の方までいき、そこから太平洋に入り、サモアやニューカレドニアを経由して帰国するようです。
冬の寒い時期に南極遊覧ですか・・・
あ、南半球は夏ですね。
寄港地ではオプショナルツアーを利用して観光を楽しんでいるようです。
私にとっても、世界一周クルージングは、リタイア前の憧れでした。
海外も多少は見てみたかったし、移動自体楽しめそうだし、面倒がありません。
仕事を辞め介護が終わったら、自分ご褒美に最後の贅沢でいいじゃない。
ピースボートなら飛鳥よりかなり安いし。
なぁんて結構行く気満々でした。
でも、その時が来たら、コロナの大流行。
世界一周どころの騒ぎではございません。
その騒ぎが落ち着いたころには、老後の生活のリアルが見えてくるようになっていて、「いや~、老後を考えたら無駄にお金を使えないわ」となり、「国内にも行きたいところはいっぱいあるし、それでいいじゃない」と自分の中で落ち着いています。
そんな時に、友人から「たぶん最後のチャレンジ、行ってくるわ」といわれ、「あ、ちょっとうらやましい( *´艸`)」
でも、今の私、世界一周旅行「行くか」と言われたら「行かない」でしょう。
退職時と違いお金について冷静になっているということももちろんあります。
海外旅行は刺激的でしょうし、日常から離れられることは魅力です。
でも、やりたいことがいっぱいあるのです。
そちらもあと何年できるかわかりません。
4か月も留守にしたら、その間趣味はどうなる?
ちょっとした気分転換くらいならしたいけれど、まとまった外出は気が乗りません。
時間は大事なことに使いたいです。
憧れのクルージングにいっている友人に対し「うらやましくてたまらない」というより「いいね、いいね」「たのしんでね」と思うのは、自分も生活を楽しんでいるんだなと、確認したような気がします。