野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

高齢者と誕生日。嬉しくもあり嬉しくもなし。

先日また一つ年を取りました。
お祝いのメールも届いたし、プレゼントもいただきました。
それは嬉しいのですが・・・・
高齢期に入ってからは年を取るということは、嬉しくもあり、嬉しくもなし。
微妙です。

 

「また、年をとってしまった」と考えると、あせります。
「この年まで生きてこられた」と考えると、素直にありがたい。

 

感謝と、不安と。
揺れ動きます。


ちょっと紋々としていたときに、神谷美恵子さんの「こころの旅」についてブログを読みました。

「自分は自分で、生命のある限り、自分のできること、なすべきことを、新しい生き方の中でやっていこうという境地になるだろう」

こんな境地にはまだまだ遠いです。
老いは自覚しても、受け入れる境地にはなれていません。

 

同じころ田辺聖子さんの文章について、ブログを書いていた方もいました。

田辺さんの作品に「姥盛り」というシリーズがあります。
主人公の歌子さん(76歳)の生き方はステキです。
(歌子さんは田辺聖子さん自身と重なりますね)
ただ、あれは歌子さんならではです。
私は、とてもあの境地と矜持にはいたりません。
ああいう矜持をもって生きていくことができたらな。

 

年を取るということを、歌子さんと違って、私はうまくとらえられません。
これからどう生きていこうという思いに揺れるのです。

 

ただ、感謝の気持ちが強い時は、精神も安定します。
また年を取ったとか、あと何年くらい生きられるだろうと考えると揺らぐのです。

 

それならば意識的に、今まで生かされ、いろいろ楽しんできたことを感謝するようにしたいと思います。
そういう時は、先のことも不安になるより、出来ることをやっていこうという気持ちになれますので。

 

こんな気持ちを通して、老年期の自分の生き方を見つけていくのでしょう。
心理学では老年期の課題を「人生の統合」などというようです。
老年期への適応を、いい感じにソフトランディングできるといいのですが。

誕生日をきっかけに思ったことです。