野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

高齢者の住事情。いまさら同居は気が重い?

高齢の一人暮らしで息子さんが心配して、首都圏の息子さんの家の近くに引っ越しを決めた友人の引っ越しが進まない。
引っ越しを決めてから半年になる。
高齢者の一人暮らしというので、家族が近くに住んでいるといっても、貸主が難色を示すのだそうだ。
高齢でも拒否できない公共住宅は、特に首都圏の人口が多い地帯では競争が厳しいらしい。
一人暮らし高齢者の賃貸住宅事情は厳しい。


本人も息子さんも、盛り上がった気分が下がってきているそうだ。
「まだ家も売ってないし、引っ越しやめようかな」なんていいだした。

「同居は?」と聞くと「無理」

別に息子さんのパートナーさんとの関係は悪くはないそうだが、「離れているからよ。いまさら同居となると不安しかない」という。

 


自分のペースで生活してきたのに、違う生活様式や価値観の人と暮らすのは、お互いストレスがたまるだろう。
同居は安心感はあるけれど、不安要因が大きい。

「この年になって気を使いながら暮らすのも、疲れるしね」と友人は言う。

 

時間をかけて共存の仕方を見つけてきたのなら問題は無いだろう。
でも、年をとって急に同居というのは、難しそうだ。
二つの価値観と生活様式のガチンコ勝負だもの。
子どもとは言え、他人の家庭だ、気兼ねもある。
身近にも、二世帯住宅を作って同居を始めたはいいけれど、愚痴の種が増えた人は何人かいる。


人間関係、特に近い関係ほど物心の距離感があった方が心地よさそうだ。
他人なら自然に保てる距離感が、家族だからという免罪符でなし崩しになり勝ちだから。
プライバシーの確保は大事だ。

そんな話をしながら、「近居がいいねぇ」と友人たちと頷きあった。