昨日は友人の引っ越しの手伝いをしてきました。
友人は一人暮らしになるので、自宅を売って、子どもさんの近くで賃貸住宅でくらすことにしたのです。
「高齢の一人暮らしで賃貸住宅を探すと、なかなか厳しかった」といいます。
サービス付き高齢者住宅等高齢者向きの物件ならば問題はありませんが、高齢になると賃貸住宅を探すのは困難なようです。
1,収入が低い
2,事故や孤独死のリスク
3,認知症トラブル
これらの要因で敬遠されるようです。
友人は子供が近くに住んで保証人がしっかりいるので、困難は多少緩和されるようですが、断られたケースがあるようです。
大家の側からすれば、事故物件になったりすればその後のこともあるし、腰が引けるのもわかるような気がしますが、高齢者の一人としては考えてしまいます。
高齢者が賃貸住宅を借りる場合のチェックポイントとしては、
1,支払いに余裕があること
2,生活の利便性
3,バリアフリー
というところでしょうか。
便利なところで設備が整ったところは家賃が高いでしょうし、家賃が安い所は不便な所や古い所でしょう。
条件合わせが難しいです。
高齢者向け物件は、最近増えてきています。
最近、公営住宅やUR住宅が建て替えを進め、高齢者向けの物件を設定しています。
こうした物件は、賃料も妥当で、高齢者にはありがたいですが、物件数が少ないです。
人気も高く抽選で入居が難しいということがあります。
地方都市ならばそこそこの抽選倍率ですが、都会での倍率はすごいらしい。
民間型の高齢者住宅は、最近増えていますが価格が心配です。
老後の住処は、大きな問題です。
持ち家信仰という言葉があります。
年齢が上がるほど高くなるようです。
それはこういう日本の住宅事情がかかわっているのでしょう。
我が家も持ち家にしたのは老後の住宅が不安だったからです。
でも、高齢になってみると、一軒家の維持は大変です。
体が動きにくくなったり、一人暮らしになったら住み替えも検討するでしょう。
終の住処について、安心していられる。
そういう社会になってほしいね。