野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

一人暮らし高齢者介護と地域コミュニティ

高齢者の一人暮らしは増えているし、子どもがいても同居を望まない高齢者も増えている。
介護保険制度を活用しながら地域で暮らせる生活を考えようじゃないか」という流れになっている。
行政も当然考えるのだけれど、住民が主体的に動いて地域の支援体制に加わってほしいという。



一人暮らしが困難とはっきりしたら施設入所が必要になることもあろう。
でも、出来る限り在宅で一人暮らししたいという希望だってあっていい。
施設に入るのは経費が掛かり経済的に難しいということもあろう。

 

一人暮らしの高齢者に対するすべてのサービスを社会制度で提供は無理だし、あまりに多くを個人の頑張りを期待されても困る。
地域の人が助けてくれるならば、それはありがたい。

 

 

けれども、どこまでできるかが問題だ。
現実的には地域の介護の支えては極めて少なく、近隣の人の好意によっている。
好意はその人の気持ちや都合次第だから、ある意味あてにしてはいけないと思う。


友人の母親が一人暮らししている町は、
「近所の人たちが無茶苦茶優しくて、在宅老人ホーム町かと思うくらい」なのだそうだ。
町全体がそんな風土ならば、近所の人の力も借りて一人暮らしの希望をギリギリまでかなえることができるかもしれない。

でも、そんなところはめったにないだろう。
特に、普段から顔を合わせることが少ないだろう都会は。
地域はそうあってほしいとおもうけれどね。

 


今はむしろコミュニティが崩れていっている。
地域活動なんて仕事をリタイアでもしなければ時間を割けないし、今は女性も働いているから。
担い手がいなければコミュニティが何かやるって無理でしょう?
人間関係は面倒くさいってこともあるし、わたしならやりたくないな。



従来型の地縁タイプのコミュニティの再編成っていうのは難しそうって気がする。

地縁ではなく目的別コミュニティやソーシャルビジネスで、新しい考え方が生まれてこないかなというところはある。

もう少ししたら、安否確認など機械的にいいシステムできるだろうし、リモートでいろいろできることも増えるだろう。
地域とは別のコミュニティが形成されるかもしれない。
地域コミュニティよりそっちに期待している感じです。

 

とりあえず現状は、もっと年をとっても孤立化しないように、友人たちと、出来るだけ連絡を取ろうねと言っている。