野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

木下惠介監督 「わが恋せし乙女」を観てきました。

昨日は木下惠介記念館での木下惠介作品の上映会に行ってきました。

わが恋せし乙女
1949年 松竹 モノクロ、スタンダード
監督・脚本 木下惠介
撮影    楠田浩之
音楽    木下忠治

出演    原保美、井川邦子、増田順二、東山千恵子 大塚紀男 他 

 

あらすじ:捨て子だった美子は一人息子の甚吾と分け隔てなく育てられた。いつしか甚吾は美子に恋心を寄せるようになった・・

 

ラブロマンスであります。
いたるところにサトウハチロー作詞とおもわれる歌が挿入されています。
これを称してミュージカル風と言っていいのかと思うのですが、木下映画の中では数少ないミュージカル形式という位置づけのようです。
アメリカ映画「The Girl I Loved」の翻案と言われ、信州の牧場が舞台となっています。

木下監督が好きかというと、私のタイプではありません。
あの時代特有のセリフ回しとかに違和感はありますが、特に傷にはなりません。
なのに木下作品はちょっと面倒くさいなという気分があります。
木下惠介という人は、職人よりも芸術家を志しているような雰囲気があります。
で、その感じが私は苦手です。

 

この映画でも、いろいろやっています。
解説を聴いて、なるほどねと思いました。
馬車の上での会話を多くして状況の不安定さを出すとか、牧場に住み着くことはできない、いずれ去っていく女主人公を表すかぐや姫的寓話とか、男の涙の意味とか。
私が違和感を感じたシーンの数々です。

木下監督が一生懸命やっている所に、私は違和感を感じてしまうのです。
だってこなれてないなって思うし。
軋みが目的じゃないなら、こういう居心地の悪さはカンベンしてほしい私です。

私は、芸術よりも職人技を好むタイプなんでしょうね。


なのに、何で木下作品を観に行くんだというと、日本の戦後から復興期における時代の空気が感じられるからです。
そうした世相や雰囲気を感じるのが私にはとても興味があることです。

見終わって感じたこと。
制作が1921年というのには驚きました。
終戦の翌年です。
よくこんな作品つくれたな~。

それと、男の顔のアップが多くて(ここ、ポイントのひとつらしい)疲れたわ。