野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

お墓をめぐる葛藤。

叔母の所に行ったとき、叔父のお骨をどうしようかという話になりました。
お墓の土地は従弟が契約して準備してあります。
ただ、従弟の住所地のため遠方です。

叔母は、叔父のお骨はお墓を建てて、そこに入れてもいいけれど、叔母はお参りには行けないなといいます。
叔母自身は、お墓はずっとお世話になってきた菩提寺の永代供養墓に入れて欲しいと考えているようです。
地元を離れたくないようです。

 

お墓の問題は悩ましい。
当事者の考え方によってとらえ方が異なります。

自分たちの存在を忘れて欲しくないし、供養してほしいと考える人や、そうしたいと考える後継者は、お墓をちゃんとしたいと考えるでしょう。
後継者がいない人は、お墓を守ってくれる人もいないのに作っても仕方がないと考えるでしょう。
後継者はいるけれど、迷惑をかけたくないのでどうしようか悩んでいる人も多いでしょう。

 

本格的に従来あるような墓石の墓を作りそれを維持するためには、かなりの費用が掛かります。
作るだけでなく、墓の掃除に行ったりと管理もしなければなりません。
負担です。

 

たまに墓参り行くのは、自分の現在・過去を見つめる事にもなり、良いこともあるんですけどね。
近くに住んでいるならまだしも、遠方で働いていたりすると大変でしょう。

そこで、現在では墓を持つといってもいろいろな形が出てきました。
一般的なお墓、樹木葬、ネット墓地、納骨堂などで永代供養したりです。
一般的なお墓に比べると、後ろの方は費用も比較的安くなります。

自分の墓を持たず、寺院や霊園の合祀墓に納骨して管理を行ってもらったり、散骨したりというのもあります。

私の友人たちも、親の世代は普通に祀っておいて、自分たちからは動けるうちに墓終いをして子どもには負担を残さない方向で考えているといいます。
墓終いを相談すると親戚がうるさいそうです。
「でも、面倒見てくれるわけじゃないし、うるさいのは親世代で、同世代は似たようなこと言っている」そうです。

自分に関していえば、ネット墓やロッカーみたいな納骨堂はないなと思います。
合祀墓や樹木葬で自然に帰っていくのが望ましいかな。
自分が死んだ後、すぐ忘れられるならその方がいいんじゃないかと思っています。

 

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