野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

木下惠介記念館で映画「この天の虹」を観てきました。

浜松に「木下惠介記念館」という映画監督木下惠介を記念した展示館があります。
昔の銀行協会の利用したレトロな建物で、建物を見るだけでも素敵なのですが、昨日はそこで開かれた映画上映会に行ってきました。

「この天の虹」1958年
監督・脚本:木下惠介
撮影   :楠田浩之
音楽   :木下忠治
出演:高橋貞二 久我良子 田村高廣 大木実 田中絹代 笠智衆 川津祐介 小林敏子

 

あらすじ 

八幡製鉄所を舞台にそこに働く人々を描く。作業員相良は秘書課職員の智恵に恋心を抱き、仲人を通して結婚を申し込むが・・

 

私の感想は、

昭和の映画をみる楽しさの一つは、その時代の風俗が垣間見られることです。
この映画は、八幡製鉄所の全面的な協力を得て制作されているため、当時の八幡製鉄所の状況や八幡の街並み、そこに働く人々の生活が詳しく記録されています。 
その部分が抜群に面白かったです。
   

八幡製鉄所の構内を物資を運ぶために、何本ものSLが走り回っていたり、当時最先端であろう鉄筋コンクリートのアパート群、購買部という名のスーパーマーケットなどなど、見ているだけで楽しいです。

八幡製鉄所の描写の部分が面白過ぎて、物語はちょっと脇に行ってしまいましたが、八幡製鉄所の描写部分だけになってしまっても、たぶん飽きたでしょう。
人間の物語と八幡製鉄所の場面のバランスが不思議な映画でしたが、見終わって楽しかったです。