1953年アメリカ
監督 ハワード・ホークス
制作 ソル・C・シーゲル
撮影 ハリー・J・ワイルド
音楽 ライオネル・ニューマン ジュール・スタイン
出演 ジェーン・ラッセル、マリリン・モンロー、チャールズ・コバーン
2人のショーガールが巻き起こす恋愛喜劇
昨日の日傘を持ってのお出かけは、暑さしのぎをかねての映画館でした。
上映が決まってから楽しみに待っていた映画です。
巴里のアメリカ人とどちらにしようか迷って、喜劇が観たくてこちらにしました。
喜劇と言っても面白可笑しくげらげら笑うタイプではありません。
ニヤッと笑う、大人のおとぎ話です。
時代が変わると良さがわからなくなる映画というのもあるけれど、この映画は違和感なく楽しめました。
そりゃ、セットやフィルムなどは古いです。
でも、映画を観終わって古さは感じませんでした。
その時代にヒットして、現代にみてノスタルジーを感じる。
そういう映画ではありません。
映画として単純に面白い。
観客を楽しませ、くつろがせる映画を作るのがうまかった監督が大勢いた時代の映画です。
いい監督がいいスタッフと俳優と組んで観客を楽しませる映画を作ったという感じです。
ストーリーも楽しいし、ストーリーを活かす映画の流れはシンプルでややこしいことはいいっこなし。
セリフなどクスっと笑わせてくれるし、原作と脚本を書いた人がうまいんだろうなぁ。
余分なセリフなんてないなって思いました。
私にとって面白くても、どこかでストレスを感じる映画が割合ありますが、そういうことは全くなくて、ただニヤッとしながら楽しめた映画です。
スターについては、ジェーンラッセルも美人だなと思いますが、やっぱりモンロー。
ほんと、チャーミングです。
そのチャーミングさを活かす映画作りがされています。
この映画を観ていると、職人技という言葉が浮かんできました。