映画 「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」を観てきました。
監督 ウェス・アンダーソン
出演 ビル・マーレイ、ディルダ・スゥイントン、フランシス・マクドーマント、ジェフリー・ライト、オーゥエン・ウイルソン、ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、レア・セドゥ、ティモシー・シャラメ、リナ・クードリ、マチュー・アマルリック、スティーヴン・バーグ、エドワード・ノートン、シアーシャ・ローナン
ストーリー 雑誌「フレンチ・ディスパッチ」最終号の記事をオムニバス形式で映像化したといいますか・・・
出演者をずらずら並べて書きましたが、この映画のスターは監督です。
前回の「犬が島」ほどではないけれど、ヘンテコな映画だと思いました。
でも、面白かったのはまちがいありません。
ステキな映画でした。
チラシの煽り文句は
「映画・フランス・活字カルチャーへ愛をささげる、機知(エスプリ)とセンスにみちあふれた、W・アンダーソン最高傑作」
となっていました。
確かに機知とセンスにみちあふれていますね。
映画・フランス・活字カルチャーへ愛をささげているかどうかはわかりませんでしたが。
この監督は、物語の語り方が独特です。
物語の作りはきわめてシンプルというか、出来事でスッスと進めていく感じです。
必要なことだけで構成している感じです。
その分、映像にはこりまくっていますね。
フィルムをどこで止めても、絵になる一枚になっているような気がします。
舞台の大道具のような実写背景。
カラーからいきなりモノクロームになる。
実写からアニメーションへの転換。
この監督は、独特の物語世界と映像感がありますね。
恰好いいなぁ。
映画を観ているんですが、すごく高級でおしゃれな雑誌を眺めているような気分になりました。
ヘンテコなエピソードばかりですが、ビル・マーレー扮する編集長が出てくると何となくおさまって、存在感はさすがです。