野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

外食で介護食を食べられるということ。食楽公房に行ってきました。



今日は久しぶりに友人たちとランチをしました。
浜松市の北の方、聖隷三方原病院にほど近い「食楽工房」というレストランに予約をし、おいしい食事をしながら楽しい時を過ごしました。

この店には一つの特徴があります。
予約ですが、介護食にも対応してくれるのです。


 

この店は、食べる人の状態により、噛みやすいように柔らかくしたり、野菜など切込みを入れ繊維質をたったり、とろみをつけてくれます。
ミキサー食のようにドロドロにしたものでも、ムースのようにして固め、元の形にして提供してくれるとのことです。
写真は、普通食ですが、介護食もおいしそうな形で提供してくれるようです。
もちろん全く同じ形ではありませんが。

 

 

ミキサー食をご存じでしょうか。
赤ちゃんの離乳食みたいになめらかで形のないものです。
老いて、嚥下などの都合でこういう食事しか食べられなくなる日は、今のところ、避けられそうもありません。


考えてみてください。
ペーストを何種類か食べるだけの食事をする光景を。


食べやすさや、飲み込みやすさは大事なことです。
でも、それだけをかんがえて、見た目や味付けが悪いと食欲は失われそうです。
栄養状態を維持するためにはおいしく食事をする必要があります。

食事は命を長らえるものですが、楽しみでもあります。
かといって、家でそんな凝ったものはできません。
病院や施設でも、そんな凝ったものはできません。
できる限り味付けや見た目を工夫するのが精いっぱいでしょう。

しかし、たまには、柔らかくて食べやすいけれど、ちゃんと肉の味がして、肉のような形をしているものを食べられたらうれしいと思います。

聖隷三方原病院の近くには多くの老人施設があります。
施設を時たま訪ねる家族が、施設に住む高齢者と一緒に食事をしに来ることもあるようです。

 

私も、母を一度連れてきたいと思っていました。
無くなる前の母は、普通食が食べられなくなっても「おいしいものが食べたい。肉が食べたい」とよく言っていました。
でも、結局行くことはありませんでした。
連れて行ったら喜んだでしょうね。

私は食いしん坊ですから、食べることはとても大切です。
もし、老いて普通食が食べられなくなった時、たとえ毎日でなくてもたまに丁寧に作られた御馳走が食べられたら、嬉しいんじゃないかと思います。

目にもうれしい介護食もだすレストランがもっと増えたらいいな。