昨日4月25日は歌舞伎役者坂東玉三郎の誕生日。
昨日はツレが出かけて一人になりました。
ちょうど玉三郎の誕生日だしと、勢いもついて、歌舞伎を観てきました。
地方では歌舞伎などめったにみられませんから、シネマ歌舞伎です。
最近は、たまにですが、オペラやバレー、宝塚なども映像化して地方でも見られるようになりました。
映画館で、ちょうどシネマ歌舞伎がかかっていたのです。
歌舞伎とか、能のような伝統芸のを鑑賞するのは、映画鑑賞やコンサートに比べ特別感があります。
ハレの日気分になれていいものです。
「桜姫東文章」
作者:鶴屋南北による芝居です。
主役は 片岡仁左衛門と坂東玉三郎
話のあらすじはこちらのサイトでどうそ。
5時間にわたる作品ですので、上の巻と下の巻の2回に分けて上映されました。
今回は上の巻。29日から下の巻が公開されます。
前半は因果のいわれなどをじっくりと、後半に怒涛の展開となり、通しで見る方が面白いんですが、5時間はきついので2回に分けるのもやむをえないですね。
歌舞伎というと伝統芸能という気持ちがつよくて、見ていてわかるかなと思うのですが、さすがに庶民の娯楽です。
昔の作品でも、約束事を知らなくても、見ていればちゃんとわかるし、面白いです。
ストーリー的には波乱万丈。
それが、ゆったり進んでいきます。
話の流れはサクサクすすんでいきます。
セリフや動きはゆったりしています。
セリフや動きに関しては、最初は遅いと感じましたが、だんだん心地良くなってきました。
ノンビリ画面に身を委ねます。
でも、伏線もはってあり油断していると、そうか・・・気が付かなかったということになります。
歌舞伎はストーリーもさることながら、役者も大きな要素です。
舞台と違い、大画面ですから大写しになります。
最初、玉三郎も仁左衛門も年を取ったなと思いました。
顎のラインが気になったのです。
でも、だんだん話が進んでくると気にならなくなりました。
玉三郎はきれい。
仁左衛門は格好がいい。
中村鴈治郎の悪五郎も悪党っぽいし。
こういう単純な見た目での区別というのもわかりやすくていいですね。
シネマ歌舞伎でも十分面白いのですが、やはり舞台を生でたら、もっとおもしろいだろうなぁと感じます。
桜姫の登場場面。
幕が開くと、絢爛豪華な場面がサッと現れます。
これを生で見たら、一層きらびやかでしょう。
カメラって、リアルに映してしまうので、虚構の世界となじまない所もあるのかな。
ちょっと贅沢な時間を過ごして満足しました。