野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

高齢者歩行者と交通安全

家の近くに住んでいる85歳のAさん。
お子さんはいるが、独り暮らしの女性だ。
ちょっと認知症の気配がある。
ディに行かない日は、近所の家を訪問し、話をしていく。
我が家にも、週に2~3回おいでになり、お茶を飲んで話をしていく。
それは別に構わない。
忙しいときは、「ごめんなさい、今忙しいから」というと、「また来るね」と言って帰っていかれるから。

 

でも、一つ困ったことがある。
Aさんのお宅から我が家に来る途中に、結構車通りの多い道がある。
もちろん信号のついた横断歩道もある。
ある日、見ていたら、Aさんが道を横断しようとしていた。
信号は、赤。
車の途切れたすきに、横断歩道を渡りだした。
よろよろと。
走ってきた車は止まって、Aさんが渡り終えるのを待つしかない。

それから、Aさんが横断歩道を渡るのを見たとき注意していると、青でも赤でも信号にかかわりなく、車が途切れると渡りだす。
「危ないから、赤の時渡っちゃだめだよ」といっても、うんうんと言いながら、信号が赤でも渡っている。
通行量の少ない道で、待っていても車が来ない、そんな道ではない。
危険だ。

 

判断力があれば、自分の足腰のことも考えて赤信号で渡りはしないだろう。
認知症のせいというところもあるだろう。

 

これから、高齢者が増え、地域でくらす認知症高齢者も増えてくるだろう。
しかも独居老人が増えている。
生活のための買い物だって必要だろう。外に出ずにはいられまい。

 

高齢者の交通安全というと、車の運転がクロースアップされるが、歩行者、特に認知に問題のある人の交通安全をどう図っていくかも、重要な問題だ。
歩きやすい環境を整えるのは、大切だし、有効だ。
ただ、認知症で判断力が衰えている方に、交通安全ルールを守っていただくのは難しいところもありそうだ。
周りの人間の、お年寄りを守るという姿勢がポイントとなるだろう。
明日は我が身、何ができるか考えていこうと思う。