野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

映画「サン・セバスチャンへ、ようこそ」観てきました。高齢期の自分探しだね。

サン・セバスチャンへ、ようこそ

2020年スペイン・アメリカ・イタリア
脚本・監督:ウディ・アレン
出演:ウォーレス・ショーン、ジーナ・ガーションルイ・ガレルエレナ・アナヤ

あらすじ:人生にも家庭にも行き詰っている冴えないオッサンが、サン・セバスチャン映画祭のアレコレの出来事の中で自分の人生を見直して前に進みだす物語・・かな?

 

本当に久しぶりにウディ・アレン映画を観ました。
ウディ・アレン映画と言えばお洒落なロケーションと軽やかな展開の中に人生を感じさせる、そして主人公にアレン本人を投影させている感じという特徴があります。
そうした特徴はこの映画でも健在です。
この映画では、ヨーロッパのアレン言うところのクラシカル映画へのオマージュも加えられています。
主人公モートの人生の振り返りにクラシカル映画のパロディが所どころに、モノクロで
挿入されています。
たぶん、一番最初はオーソン・ウェルズの「市民ケーン」(じゃないかなと思う)から始まり、最後はベルイマンの「第七の封印」(だったよね)で、モートがとりあえず自分を見つける感じです。

主人公のモート、面倒くさくて頼りない男です。
周りは直情的。
そのズレがいいんです。

大笑いはできないけれど、苦笑しながら観ていくような映画でした。
大人っぽい映画と言えるんじゃないでしょうか。
景色もきれいだし、映画祭の様子も楽しいし、お話も能天気でのんびりの方向性。
安心して観ていられます。


懐かしい映画のパロディも、ほとんどの映画を観ていたので、ああ、これはあれだなと懐かしく観ました。
死神との会話がね、死神が野菜を食べろだの健康指導してアメリカンだなと笑いました。

 

それにしてもウディ・アレン、いくつになったんだろう。
80はとっくに超えていますよね。
それで、面白い映画が作れるんだから、すごいな。