野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

小さい子どもの頭の中を覗いてみたい。

むかし話の再話という学習をしています。
「語る物語」という性質からくるルールに従って、昔話を再構成していく活動です。
小澤俊夫先生の指導のもと、各地域でグループを作り学習し、実践しています。

昨日は、私たちのグループの学習会でした。
次回再話するお話の検討がテーマですが、雑談も多いです。
その雑談の中で、
「小学校入学前くらいの子どもは、むかし話をどんなふうにとらえているのだろう」
という話が出ました。

 


私は、言葉でお話を受け止め理解しています。
周りの人たちもそんな感じです。
子どもは違うような気がします。

 

ずっと以前のこと。
ある語りを聞いていた時、こんな体験をしたことがあります。
言葉で理解するのではありません。
自分で、仮想空間に入り込んで、お話を体験するような感じです。
言葉が聞こえるというより、映像で見えました。
語りが終わった後は、どんな映像だったかも忘れてしまいましたが。
それは新鮮な体験でした。
それ以来、子どもはもしかしたら、このようにお話を体験しているのではという気がしてなりません。

大人のように「お話を聞く」のではなく「お話を体験している」のなら、子どもたちの反応の大きさが理解できるような気がします。

 

「大人になると頭は言葉に支配され、子どもの頃に持っていた能力を失うのかもしれないね」
「再話は、子どもの持つイマジネーションを邪魔しないように、大人の価値観を押し付けないようにしなきゃね」
などと話しました。

 

そして、
「お話を聞いて子どもがどのように受け止めているのか、頭の中を覗いてみたいねぇ」と笑いあいました。