最近はあまり旅に出ていないので、計画を立てたり。過去の旅の思い出を反芻しています。
そんな旅の思い出の一つ。
コロナになる前のことです。
ツレと私は、ある使命をもって、奈良市を訪問しました。
経過は、以下の通りです。
ある日ツレが言いました。
その昔、大正末から昭和の50年代くらいまで。
喜多芳治郎という細菌研究者がいました。
栄養失調でなくなる人が、日常的にいた時代です。
乳酸菌の力で健康をもたらそうと考え、長壽会細菌研究所を作りました。
「太って健康になる」と、フトルミンという乳酸菌飲料を作りました。
昭和も50年代になると、日本も豊かになりフトルミンは役割をおえ、
販売も中止になりました。
しかし、この研究者は非常に優れた方で、その後やせる乳酸菌の研究をしました。
開発に成功しヤセルミンと名付けたけれど、亡くなり、その製法も失われました。
ヤセルミンを探しに奈良に行きませんか。
面白そう。
フトルミンとヤセルミンの痕跡を追うのが、その時の使命です(^^;)
特にヤセルミンには興味があります。
ツレの資料を基に、子孫の方が、研究所後に作ったカフェがあるというのでそこに行って、何か資料はないか探したり、「ヤセルミン」を売っていたという噂のあるとツいう市場などをめぐりました。
図書館や古本屋で奈良の資料を探したりもしました。
長壽会研究所工場の後に作られたカフェは「工場跡事務室」という名前で、東大寺戒壇院裏、東大寺中御門後を入ってすぐの素敵なカフェです。
フトルミンの資料がいろいろ展示されていました。
でも、ヤセルミンの資料はない。
市場も探していってみましたが、街中にある古い市場で、しまった店が多く痕跡は見つからず。
フトルミンについての情報は得られましたが、ヤセルミンについての情報は得ることができませんでした。
残念ながらミッション失敗です。
残念だね~。
でも、ツレは自分の資料を私に見せない。
(。´・ω・)?
ネットで検索しても、フトルミンはあるがヤセルミンはヒットしない。
もしかして、だまされた?
フトルミンは実在しますが、ヤセルミンは怪しい。
真偽を聞いても、資料の所在を聞いてもツレは笑うばかりで答えてくれない。
まぁ、楽しかったからいいか(#^.^#)