野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

減点法思考と加点法思考。考え方の癖で生きづらさが変わります。

考え方の癖に減点法思考と加点法思考というのがあります。
理想である100点を満点として、足りない所を減じていく減点法と、0から初めて物事を積み重ねていく加点法。

私は物事を減点法で考えることが多いタイプです。
「思慮深さが足りない」「器用さが足りない」
できない、足りないことが目についてクヨクヨ考えてしまいます。

減点法、加点法、どちらも適材適所に用いれば有効なのですが、なかなかうまくすみ分けられません。

減点法には、欠点が見えやすいということがあります。
これは改善点が見えるということで長所にもなり得ますが、欠点にばかりとらわれていると、苦しくなります。
人と比べ安いということも、評価を下しやすいという長所でもあるけれど、自分を失って人ばかり気になるようになったら、やっぱり苦しい。

 

「何で人とうまく話すことができないのだろう」
「欠点が明確なのだから改善すればいいじゃないか」なのですが、コミュ障な自分にばかり目が言ってそれをせめて苦しくなります。


それに比べ、加点法は、何もない所からできる事を積み重ねていきますからできないことを責めることもなく、出来たら自分をほめてやれます。
自分なりに積み重ねていけばいいのだから、人と比べる必要もなく気分は楽です。

 

「今日、お隣さんにおはようございますといえた」
「やったね。一つステップアップしたね」

 

生きやすさからいったら、加点法思考の方がずっと生きやすそうです。
そういう思考の癖が若いころからついていたらと思います。
この年まで減点法思考でやってきたので癖はなかなか抜けないでしょう。
でも、加点法思考をマスターすることはできそうもありませんが、欠点が目に着いたら加点法思考に目をむけるように意識することはできるでしょう。

これから失っていくものがどんどん出てくるでしょうから、減点法思考で生きていったら、どんどん点数がさがりそうです。
それはメンタル的にたまらないですから。

ちなみに減点法思考の私が押しつぶされずに生きているのは、たぶん合格点を低めに設定して、「このくらいなら、まあいいか」って思ってきたからでしょうね。