一昨日映画の前にサイゼリヤでランチをしました。
500円のオニオンソースハンバーグについているスープを飲みながらちょっと思いました。
高級そうな内装のレストランで、高級な器に入れられてこのスープがでてきたら、高級なスープと思ってしまうかな。
私は高級なスープと思って飲んでしまいそうです。
味は舌、風味は嗅覚で感じます。
でも、食べたものがおいしいと判断するのは、能なのです。
能は、様々な情報を統合して判断を下します。
味覚情報や収穫情報以外の情報も判断材料です。
AとB二つのグループに分けて、同じものを食べてもらい、食べた感想を言ってもらうという実験がありました。
同じものを食べているのにAとBのグループの評価は異なるそうです。
条件で異なっていたのはただ一つ。
伝えられた料理の名前が違っていただけです。
アメリカでは、不人気料理の名前を美食をイメージさせるものに変えただけで、同じ料理の売り上げが70%以上もアップしたそうです。
自分の舌や臭覚より、外から与えられる情報でおいしいと感じるなんて、能は不思議です。
メラビアンの法則は、見た目が相手に与える印象の効果ついての実験です。
見た目の与える印象効果55%です。
こういう効果は人に対してだけでなく、物に対しても有効じゃないでしょうか。
視覚はほかの感覚以上に脳に影響を与えるかもしれません。
ならば、器や環境を替えれば、サービススープを高いスープとして提供してもわからない人は私以外にも結構いそうです。
大したことない味を演出で補っている店もありますね。
演出もお代のうちだと思っているので構わないのですが。
面白いなぁ。