野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

オンライン講座を受けて考えたこと

昨日は一日「むかし話大学」の専門コースの学習がありました。
リュッティ理論の勉強でヘトヘトになりました。
このご時世ですからオンライン講座です。
家で受講も可能です。
でも、私たちのグループは公民館に集まって、みんなで受講です。

オンライン講座には大きなメリットがあります。

家で受講すれば集まる会場を準備したり、PCを持ち込んだり、面倒はありません。
モクモクと一人で受講するのは、知識を得るということからすれば問題ありません。
むしろ、後日ビデオ配信もありますから、何度でも見て確認ができます。
理解度の向上という点からすれば、むしろオンラインの方が優れているといえます。

 

なのになぜ一人でオンラインで受けなかったのでしょう。


ライブ講座を受けている感覚は、ディスプレイを通してだと薄れます。
なにより、他の受講生と一緒の空間で受けたいという気持ちがあるのです。
休息時間にメンバーと話し合ったりするだけでも気分的に違います。
公民館の、教室のような部屋で受講する環境も、いつもと違う感じで集中できます。

 

オンラインの講座はシステムがしっかりしていればいいものです。
GACCOの講座を受けてみてそう思いました。
12分ほどの短い講義が終わると理解度の確認をしながら進む。
期間中ならば何度でも見直して理解できる。
いつでも、どこでも自分の都合のいい時に受講できる。
知識を得るためだけなら十分以上にありがたいです。

 

ここまでは、オンラインで申し分ないのです。
資格試験の勉強などならこれでいいと思います。
私のように知ること自体が興味ある人間にとってもありがたいシステムです。

 

しかし、たとえば大学などで学ぶ場合は、そこからがどうかなとおもうのです。
大学では、多少なりとも創造的に自分なりの考えを持ち、それをアウトプットする力をつけることが必要だと思います。
学んだことについて自分なりの考えを持つことが必要です。
その為には、わからない所を質問する、ほかの人の多様な意見を聴くことが必要です。そして、意見を人に聞いてもらって反応を見ることも必要です。
人間同士の相互作用が重要だと思います。
この点においてどうなのかな。
慣れないせいかもしれませんが、オンラインだと反応がわかりにくいのです。
この点ではオンラインは対面に劣ると感じています。

 

特に気になるのは、多様な意見をはじめとした、人の多様性を知るというところ。

 

再話をするにあたって先生に注意されたことがあります。
「人には思い込みがある。絶対に一人でしないように。いろいろな人の意見を聞きなさい」

自分が一本立ちできる上級レベルならともかく、中級レベルくらいまでは、多様な意見を知ることは必須です。
それは、実際にあって、雑談も含めて話したりする中で知ることになります。
お互いに同じ場を共有すると、連帯意識をもったりモチベーションを上げたりもするでしょう。


今後のオンライン講座の役割の一つに、人との相互作用をどう作り出すかという課題があるんじゃないかなと感じています。