野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

蒔絵の講座に行ってきました。今回も失敗しちゃいました。

昨日は蒔絵の講座がありました。
今回は「蒔絵」でなく漆器の加飾法のうちの一つ「箔絵」の技法を中心に使います。

ひまわりの図柄ですが、中心の種の部分は「卵殻」と「螺鈿」を貼るデザインです。
前々月の稽古で、種の部分の下絵に漆を塗り、ウズラの卵の殻を一つづつ貼り付けました。
先月その上に黒漆を塗りました。
漆は固まるのを待つのに時間がかかり、1回の講座では次に進めないのです。
その為、1つの作品だけでなく、平行して作品を作っています。

f:id:kiiroipost:20220211103133j:plain


1か月もたてば十分固まったので、今回は卵殻の上に塗った漆を削り取ります。
そうして手板と卵殻の高さを調整すると同時に剝がれにくくします。


砥石で削っていくなど、削り取る方法はいろいろですが、今回は卵殻の上の漆を彫刻刀で削り取りました。

そのあと、彫刻刀でつけた傷を消すことと、卵殻を真っ白にするためお掃除をします。
目の細かいサンドペーパーで水研ぎをして、そのあと荒いものから細かいものを使い
角粉で傷を目立たなくしていきます。

説明をうけ、作業をはじめます。
初めての作業で、順番だけはわかりますが、どの程度力を入れたらいいものか、加減が全く分かりません。
結局・・・
傷がかえって広がってしましました( ;∀;)

「せんせー」と叫んでレスキュー要請。
先生が飛んできて、手直ししてくれました。
だいぶ救われたけれど、傷は残ってしまいました。
先生の手元を見ながら、どうやっているのか学びます。
結構大胆です。
一定の技術を身に着けると、どこに何をすればいいのかのポイントがわかるんでしょうね。

こういうところが、独学ではむつかしいのですね。
人から学び、経験しなければわからないことばかりで、ちょっと焦ります。
早く一人で作品ができるようになりたいのですが、なかなか進みません。

そして、卵殻の内側に螺鈿を貼って今日はおしまい。
来月螺鈿が落ち着いたら、また黒漆を塗ります。



蒔絵は楽しいのだけれど、早くできるようになりたいとそういう気持ちが強いです。
一つ一つ身に着けていくしかないのですけど。
それでも、自分の残り人生考えると焦る気持ちが出てきます。
こんな習得に時間がかかりそうな趣味を、今であったことが残念な気持ちがあります。
もうあと10年早く始めていたら、こんな気持ちにならなかったかな。
いーえ、出会えたのだから良しとしましょう。