野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

終末期の延命治療について思ったこと。

年越しの挨拶に叔母の家に行ってきました。
その時近所人が来ていて、叔母と話をしていました。

知り合いの御主人が入院していて、費用がかかり年金では暮らしていけないという話です。
病気で倒れ、その時、延命治療をお願いして、管でつながれたまま5年以上になるそうです。
毎月20万以上の費用が掛かり、貯金を取り崩して生活していたけれど、限界です。
子どもはいるけれど、自分たちの生活でいっぱいいっぱいで援助はしてもらえない。
市役所に行って相談をしても、無理だったそうです。
延命治療のの中止は難しいし、ほかの安い施設への転院も厳しい。
どうしたらいいのだろうと相談されたそうです。
「包括で相談してみたらと言っておいたけれどね」とその方は言っていました。

 

年を取ると、これが怖いのですね。
健康なうちはいいけれど、健康を崩した時、どうなるかわからない。
病院生活で経費がかかるともう一方の生活をどうしようと思います。
叔父も医師のいる施設入所1年でしたが月に25万ほどかかりました。明細見せてもらいました。施設費は17万ほどでしたが、その他何やかやで8万プラス。
医療が必要というだけでこれです。
延命治療をするとなると、さらにかかるでしょう。
子どもも援助できたのですが、叔母は経済的に長いこと持たないなと思ったそうで、もっと安い所はないか転院を検討していたそうです。


延命治療をとって5年も10年も入院すると、家族の負担は大変です。
それぞれの家庭により事情が違うので一概には言えません。
なんとしても生きたいと思う方も、生きていてほしいと思う方もいるでしょう。
それは、個々人の問題です。


昨年逝った母の場合、入院時、医師よりもしものことがあったら延命治療をするかどうかと聞かれました。
自然に任せてほしいという本人の意思もあり延命治療はしませんでした。
平成25年度版高齢社会白書によると、「延命のみを目的とした医療は行わず、自然に任せてほしい」が91.1%で「少しでも延命できるよう、あらゆる医療をしてほしい」と回答した人は4.7%です。

 

私の場合は、死ぬのは怖い。
自分の死期が来たら生き延びたいとジタバタするんじゃないかと思います。
でも、延命治療は行わず自然に任せたいと思っています。


自分自身が苦しみながら生き延びるのはいやですし、家族に苦痛を与えるのもいやです。
病院に入院ですから、家族が介護する必要はありませんが、経済的な負担は大きなものになります。
延命治療をおこなって、途中で経済的精神的に続かなくなった場合、延命治療を止めることは難しそうですし、止めることができても延命治療を止めたら死んでしまうってことですから、家族にも医療従事者にも余計な心理的な負担を与えてしまいます。

 

家族にもそのことはしっかり伝えておきたいと思います。