野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

仕事に対する思い。あるブログをきっかけに気づいたこと。

ある方のブログを読んでいて、気になる文章がありました。

でも、「始めること」「続けること」と同じくらい「やめること」も重要な要素なのでは…。不意にそう思ったのですね。

案外難しいですよ、やめるの。特に今のような時代に「続けてきたことをやめる」のは周りからの反応が気になったり、疎遠になったりするような気がして。

あと、「負けた感」があるんです。なにかをやめるときには。そんな気持ちになったことはありませんか?

だからかな、英断という言葉は「やめるとき」にこそふさわしいと思います。

 

hitsuji360.hatenablog.com

 

私がこの文章を読んで連想したのは、仕事をやめた時のことです。

 

私は契約社員として働いていました。
契約の更新を断られるか、自分でやめる気になるまでは働けました。
そして、去年契約を更新しないと伝えリタイアしました。

 

どんな仕事でもそうだとは思いますが、私が退職前にしていた仕事も、実践と、学びと、経験が必要な業務でした。
仕事をしていたときには、常に学び続けていましたし、試行錯誤の連続でした。


そこそこの年月、失敗したり試行錯誤して獲得してきたそれらのすべてが、無に帰すのだなという思いで、なかなか仕事を辞める決心がつきませんでした。
私は、仕事人生の半ばで職種変更をしたので、リタイア年齢とはいえど、やっと、少しはまともな仕事ができるようになったのにという思いもありました。

 

しかし、母の介護の必要もでてきていたし、仕事と介護と家庭を両立することができるとは思えませんでした。
その頃は疲れていたのでしょう、気力もなくなってきていました。
それで、仕事を辞めることに決めました。

 

母を最期まで看取ることもでき、辞めたことに後悔はありません。
後進に道を譲る時期でもありました。
今は、自分のしたいことをみつけ、やっているので、毎日の生活は張りがあります。

 

でも、たまにモヤモヤした気分になることがありました。
仕事したいなという気持ちも浮かぶことがあります。
年齢的にも、体力・集中力が落ちていることからも、復帰は現実的ではないのはわかっているんですがね。

 

しかし、羊男さんの文章をきっかけに、自分は、冷静に仕事からのリタイアを決断したつもりだったけれど、積み残しがあったのだなと思いました。
これからの人生は、学んできたこと、頑張ってきたことと切り離されたということに対し、むなしく感じているのだな。
あんなに頑張ったのに何だったんだろう。
負け感ですね。


仕事はいつか辞める時が来ます。
私の場合、負け感をもってやめてしまったので、まだ仕事に対する気持ちを清算できていない感じはします。
辞めて1年以上たって気づくとは(^^;)
この負け感を引きずっていくのはいやだなあ。
まあ、気持ちを明確化できたので、何とか対策は見つかると思います。