今週のお題「読書の秋」
いつもは、ミステリなどのエンターテイメントや、専門書や実用書など興味のあることに関する本を読むことが多い。
文学、特に日本のものは大人になってからあまり読まなくなっていた。
最近、あまり考えずに生きているせいか、思考力が落ちている。
今年の秋はいつも読まないような、どっしりした本を読んで、頭を鍛えてみようと思った。
何がいいかな。
そういえば、以前から、島崎藤村の「夜明け前」を読んでみたいと思っていた。
橋本治が「夜明け前」について書いているのを読んで、気になっていたから。
読もう、読もうと思っていたけれど、イメージの重厚さにちょっと手が出なかった。
でも、それこそ、いつも私が避けているジャンルだ。
こういう時こそ、そうしたものにチャレンジしようと思った。
時間もあるし。
思い立ったので図書館に行って探してみた。
文学の作家別の棚に島崎藤村の名はない。
ほとんど現代作家ばかりだ。
日本文学全集の棚に行って探したら藤村も入っていた。
「破壊」と「夜明け前」
長い小説と思っていたが、意外なことに「夜明け前」は一巻本だ。
良いではないかと思って、開いてみると、字が小さい、小さい。
老眼鏡をかけてもつらいくらい小さい。
それでも読んでみるかと、借りて家に持ち帰り、読もうとしたけれど、字がすんなり目に入ってこない。
ダメだ、こりゃ。
あきらめかけた。
だけど、ふと思いついた。
著作権切れているだろうから、青空文庫にないか。
ありましたよ。
でも、青空文庫、そのままだと読みにくい。
古い使っていないタブレットを、青空文庫専用にすることにした。
アプリを落として、縦書きにして、文字を大きくして、地の色を変えた。
読みやすい。
字の大きさを変えられる分、普通の本より読みやすくていい。
ブルーライトが気になって、手を出していなかったけれど、デジタル書籍いいかもしれない。
準備に手間がかかったけれど、今年の秋は、この本をじっくり読んでみるつもりだ。