野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

私の映画の原点

ある方のブログをみて、私の映画の原点は何だろうなと考えた。

 

私の場合は、文句なくメリー・ポピンズ

 

私が初めて一人で見に行った映画であり、今まで見た回数も一番多いだろう映画だ。

 

私が映画を見始めたのはかなり早い。
うちにテレビがないころから、映画館には連れていってもらっていた。
別に私の意志で見に行ったわけではない。
なぜか、母や若いころの叔父や叔母が、チビの私を映画感に連れて行ったのだ。
当時は映画館も多く、家の近くにもあった。
美空ひばり小林旭の記憶がある。
ほとんどが邦画だ。

 


そして、ある年、メリーポピンズに連れて行ってもらった。
いや、新鮮でしたね。
傘をさし、空からやってきた子守りさん。
楽しい日常の冒険と、名曲の数々。
イングリッシュブレックファーストのおいしそうなこと。(まだ覚えている)

今まで見ていた邦画と違い、メリー・ポピンズは子供のための作品だ。
夢中になった。
また見たくなって、親に内緒で一人で見に行ってしまったほど。

子どもはおとぎ話やファンタジーが好きだ。
そこから、なにがしかの経験を取り入れて成長していく。
私が、メリーポピンズから何を学んだのかは、今となっては記憶がない。

ただ、それ以降、一人で映画館にいけるんだということを覚えてしまい、早い時期から、一人で映画を見に行くようになった。
その延長で、割合若いころから一人で行動することができるようになったことは言えそうだ。

映画に関しては、当時名画座などで、いろいろな洋画を見た。
ロードショーで、600円くらいだったと思う。
名画座はもっと安かったはずだ。
しばしば行くので、そのたびに割引券をもらったから、さらに安くみられた。
今は1本立てが普通だが、当時の地方の映画館は、3本立や2本立てだ。
中学から高校、大学にかけて、一人でいろいろな映画を見た。
よく補導されなかったと思うけれど、映画館の中までは補導の先生も回らないということだろう。


地方では、美術であれ、音楽であれ、良いものに触れる機会は少ない。
映画を通して文化や芸術にふれていったといっていい。
映画によっていろいろな世界やそのほかのものを知った。
映画は、私の人格の形成に影響を与えたかどうかは定かではないが、好みには明らかに影響を与えた。

そのきっかけとなった映画がメリー・ポピンズだ。