ちょっと前、日曜日にポツンと一軒家というテレビ番組をみていて、90代の独り暮らしの方が出ていた。
その方は、50代から面打ちをはじめ神楽面を作っており、最近は仏像も彫っているという。
いいな、と思った。
私も、リタイアしてから始めたことがある。
蒔絵だ。
教室の通い始めて、先生の言うとおりに制作している。
自分でいろいろな蒔絵を見ているうちに、作ってみたいものが出てきた。
でも、蒔絵は難しいし、今から何ができるかなと思っていた。
そんな時に、50代から初めて、様々な面を作ってきた方がいるという情報は力強い。
まあ、思うようなものはできないかもしれない。
でも、やらなきゃ、可能性は0だ。
背中を押されたような気持ちだ。
安西先生もおっしゃっている。
「あきらめたら、そこでゲーム終了ですよ」
問題は、早くスキルを身に着けていきたいが、月一回の教室では、遅々として進まない。
産地ではないので、教室だってなかなか見つからない。
独習しようと思っても、知識がないから、次にどうやっていいかわからない。
蒔絵の独習書を探しても、見つからない。
今は、毎日少しづつ、教わったことの復習をしたり、ネットのサイトで見たことを自分なりに練習しているが、暗中模索だ。
でも、暗中模索っていいかもしれない。
確かにサクサク進みはしないけれど、自分でいろいろ調べたりして、考えるということだから。
教室で先生に言われたことをしっかりやることも大事だけれど、自分で工夫していく姿勢を忘れたら、オリジナリティはないからね。
などと、早くスキルを身につけたいと焦る気持ちを慰めている。