野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

宮部みゆきの時代小説にハマり中です。

2月1日。
今年ももう1か月がたってしまいました。
コロナが広がり、ステイホームが続いています。

この2週間ほど、宮部みゆきの井筒平四郎と弓之助が主人公の(捕り物)シリーズ、
「ぼんくら」「日暮し」「おまえさん」と立て続けに読んでしまいました。

最近は、小説はあまり長いものは読まなくなっていたのですが、久しぶりにハマりました。

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「ぼんくら」は鉄瓶長屋から住人が次々に去っていくという話ですが、その去り方が一つ一つの短編になり、「なぜ」という部分で一つの長編小説となっています。
ひぐらし」は「ぼんくら」の主要登場人物のその後を短編としてえがきつつ、主要人物の一人である佐吉が巻き込まれた事件の謎を解いていきます。
「おまえさん」は独立した作品ですが、これも短編と中編をつらねて長編となるような構成です。

私は、乱読というか、いろいろなジャンルの本を読みます。
その時の気分でじっくり読みたいと思う時もありますし、軽めのものが良いと思う時もあります。
最近は、老眼で目が疲れるので、どっしりした本より、軽みのあるものが多くなっています。
暗い気持ちになるような本も敬遠しがちです。
そんな状況ですのに、一気に読んでしまいました。
つまり、面白かったということです。

 

おもしろい続きものがあると、ついつい「続きは?」となってしまいます。
どの作品も文庫で1000ページを超えるようなものですが、読み終えていました。

 

宮部みゆきのこのシリーズは、一つの中心となる事件がありますが、その他の事件を短編として配しており、それらと相まって結果として長編小説となっています。
短編と中編を読んでいくので、とても読みやすいものです。

 

構成がしっかりして読み応えがあるけれど、読ませ方に工夫があり、登場人物もすぐそこにいるような感じがします。
色々な登場人物が絡んで、ストーリーが動いていく感じがよいと思います。
おなじみのメンバーや新しく登場したメンバーのかかわりが優しいのです。
宮部みゆきストーリーテラーとしても素晴らしいと思いますが、人物造形がよいなあと感じます。
嫌な事件でも、安心して読んでいけます。
今回の作品は、小説の中の人物と、一緒に小説の中を動いているような感覚で読んでいました。

 

面白いエンターテイメントって文字道理小説世界に入り込むということですね。
次は何を読もうかな。