野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

シダの自然観察会に参加しました。自然に触れながら学ぶ一日でした。

自然の中に浸って、風や音を楽しむのもいいけれど、たまには詳しい人の解説を聞きながら、森を回るのも楽しいものです。

昨日は森林公園のシダの観察会に参加しました。
いつもは行かない森林公園の炭焼き小屋に集合し、そこで講師の方からシダについての簡単なレクチャーをうけ、実際の観察に出かけました。

9時半から15時まで、40分ほどの休息を含め、ちょっと長めの自然観察会です。
参加者は20名ほどで、二つのグループに分かれ、講師一人と森林公園のスタッフ一名が付き、説明を聞きながら森の中を回りました。

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シダについては、まったく知りません。
ゼンマイやワラビもシダですねと言われ、そうなんだと驚くレベルです。
色々な名前のシダを見せられて、解説されても、覚えられません。
それでも、シダの構造や、見かたのポイントを知り、様々なシダを観察するのは楽しいモノでした。
最初、虫みたいで気持ち悪いなと思っていた胞子嚢群でしたが、観察が進むうちに、ランや笹のように見える葉っぱを裏返して、胞子嚢群を見つけ、シダみっけと喜ぶくらいにはシダに親しみました。

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葉っぱがいっぱいついているように見えますね。
実は葉は一枚です。
この根茎を除く全体が一枚の葉なのです。

シダは根、茎、葉からできている植物で、発達した維管束を備えています。
花は咲かず、胞子で繁殖します。

シダには様々な種類があり見分けるためのおおきなポイントは6つ。
1,全体のシルエット
2,葉の付き方(単葉か複葉か、複葉ならば羽状が何度か)
3,葉の細かい形状(縁の形状や、軸に対する切れ込みの度合い)
4,胞子嚢群の位置や形と胞膜の形状や有無
5,鱗片の色や形、密度。裏面の毛の有無や多い少ない
6,根茎のタイプ

 

これ以外にも羽片の間隔やらなにやら、そうしたものを見極めて、シダの種類を特定していく講師の方がスーパーマンに見えたというのは、当然でしょう。

 

これほどの観察日和はめったにないというコンディションで回ることができ楽しい一日を過ごしました。
また、何かの観察会があったら参加してみたいと思います。