野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

お題 「やる気がでな~い」

今週のお題「やる気が出ない」

 

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昨年末、母が亡くなった。

どうやら私は気落ちしていたらしい。

今までとは打って変わった気苦労の少ない生活になったのに、気分がスッキリしない、やる気が出ない。日々の生活に張りがなくてつまらない。何とかしなくちゃね。

しばらくはTODOリストを作って実行したりしていたけれども、いっかな無気力は改善傾向なし。そこで少し考えてみることにした。

考えてみると「やる気が出ない」「やる気を出したい」は、問題の立て方としてはよろしくない。もっと改善できる問題まで具体化しなくてはならない。

そこで何が問題なのかをもう少し具体的に考えてみた。

①エネルギー不足。今まで10年以上も仕事と家事と大半は見守りとはいえ介護をしてきたんだから、心も体も疲れています。母が亡くなったことも最後まで看取りホッとした半面ダメージはあるだろう。

②モノづくりに対するあこがれと、自分にはできないだろうというあきらめ。

③生活が激変し、経済や社会生活に対する不安。特に、人と会わなくなったことによる孤立不安。

 

ざっと、こんなところがやる気のなさに影響を与えているようだ。自分の優先順位で一つづつ考える。①に関しては休んでいいんだよということ。でも焦りもあるので、とりあえず三か月という期間をつくった。その間はだらだらしても仕方ない。その間に考えてみよう。

 

お次は②です。ずっと作品で自分を表現する職人の仕事にあこがれていた。時間ができたら何かものを作ってみたいと思っていた。でも時間ができてみると、生来の不器用さといまさらやってどうするんだという思いがうかんできた。でも、冷静に考えてみたら、職人になりたいのではない。下手くそでも自分が満足できれば別に問題ないんだ。やってみていいんだという気分になってきた。かねてあこがれていたものは二つ。ジオラマと漆芸。次は課題の選定と行動。

 

去年作った梅酒をちびちびやりながら、ネットを見る。ジオラマのインスタがある。ジオラマ、作ってみようか。以前買った市販のキットを利用しながらなら素人でもできるんじゃないか。

てなことで、開始。

情景は田舎の駅。細かいパーツをざっと塗装して組み立て。まずはプラットフォームの組み立て。これは大雑把でもいけたので問題なし。次に駅舎とトイレの組み立て。建物の壁と壁の直角が保てない。細かいパーツがつけられない。150分の1って小っさ。しかも妙にリアルに作ってある。米粒の何分の1かの電話機を駅舎の中の待合室の隅の机に置く作業なんて・・・・手順なんて考えずにやっていたから難しかった。嫌になって、途中で投げ出そうと思った。

それでも形ができてくると、うれしい。そこから先は駅の周辺の情景は自分で好きに粘土などを利用して作っていった。春だから、桜並木と菜の花の咲く景色を作ろう。桜は模型屋で買い、菜の花は百均で買ったものでそれっぽく作ってみた。不細工だった情景もパウダーまいたりするとそれっぽく整ってくる。だんだん楽しくなってきた。

スキル不足が不満で、もっと学習したいという気になった。本屋に参考図書を探しに行ってみた。何冊かの本を購入して、一冊気になる本があったのでそれも購入。「MOZU ジオラマワーク」って本。すごいな、独特の世界観とそれを表現するスキルを持っている。ジオラマってこんなことができるんだ。なんか、ワクワクした。

私も自分の世界を作ってみたいよ。60過ぎのおばちゃんが19歳(出版当時)の少年に刺激された。作りたいものいろいろ浮かんでくるし、元気が出てきた。いつの間にか「やる気がでな~い」状況から脱却していた。

元気になってくると、趣味も再開した。友人とも定期的に合うようになった。ブログもはじめた。自分の置かれた状況を知るために放送大学で勉強も始めた。

今は、やりたいことだらけで、時間が足らない。エネルギー切れにならないよう気を付けよう。

 

結論:自分の問題を考えて、できる課題を具体的に決め、行動をしていくことで、刺激されたり環境が変わったりする。その過程で心の持ち方も変わっていく。「やる気がでな~い」という気持ちは忘れてしまう。そういうことかなと思った。