野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

小さな雛人形を飾りました。お内裏様の位置はどっち?

そろそろ玄関の飾りを変えることにしました。
今の時期だと雛飾りですね。

我が家には小さな猫雛と渋い陶雛と自作の蒔絵で書いた雛があります。
自作のが飾れればいいんですけどね。
何しろ蒔絵を習い始めて2作目の作品です。
へったくそ~(*ノωノ)
自作はこっそり自室に飾りましょう。

 

今年はスーパーにゃんにゃんの日もありましたし、猫雛にしましょうか。
愉快に笑っているので好きなお雛様です。

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お雛様を飾る時はちょっと悩みます。
お内裏様を左右どちらに置くか。
どっちにおいても間違いではないのです。
京雛は向かって右。
関東雛は向かって左。

 

向かって左右どちらというのが苦手で、「えーっと・・」と考え込んでしまうのです。
ツレにきいたら、「相対して右手をあげて、そこにあるのが向かって右」とあっさりと答えてくれました。
なんだそんなに簡単に考えればよかったのか。
子供の頃からよくわからなかったのが氷解しました。

で、今回は古式ゆかしく京風で置いてみました。

お内裏様を向かって左に置くことが広がったのは明治時代から大正時代にかけてです。
もともと日本的な考え方だと、左の方が格式が高いという習わしがありました。
だからお内裏様は左におわします。
明治になると、国際儀礼というものを鑑みて右が上位という考えたかが取り入れられました。
大正天皇即位の礼のさい、天皇陛下が右に立たれたことにより、お雛様にも右上位という考え方が取り入れられ広まりました。
今では関東雛が主流でしょうか。

 

今のような雛人形を飾り、女の子の成長を祝う節句が広がったのは、江戸時代からです。
日本の様々なことが国民レベルで共有されるようになったのは、江戸時代が多いですね。
やはり戦いのない時代はすごいです。

 

もともとは無病息災を願う行事です。
ひな祭りのそもそもの起源は中国の五節句の一つ「上巳(じょうし)の節句」だといわれます。
桃の花の酒を飲み、桃の葉のお風呂に入り厄を払うというようなもののようです。
それが日本に入ってきて、三月初めの巳の日に、人形(ひとがた)をなで穢れを移し、海や川に流して邪を払いました。
今でも地域により流し雛をするところがあるようですね。
そうした行事が、上流社会の少女の人形遊びとあいまって、流すのでなく飾る習慣が起こり、江戸時代になって定着したようです。
今ではいろいろな変わり雛もあって楽しいです。

 

老いて、今更健やかな成長でもないけれど、この猫雛のように、おおらかに笑って、無病息災を願いましょうか。