野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

喫茶去。たまには丁寧にお茶を淹れて雑念を払ってみるのもいいかもしれない。

今日はあたたかな1日の始まりです。
昨日背中に寒気を感じ、風邪を引いたかなと早めに休みました。
一晩眠ったら回復したので、やっぱり風邪だったのでしょう。
コロナじゃなくてよかったとホッとしています。
ちょっと体調を崩すと、コロナじゃないだろうなと不安になります。
イヤですね。
早く収束してほしいものです。

最近は特に問題はないのですが、ザワザワした気分になります。
世間全体があまりいい雰囲気ではないので、移っちゃったのかなと感じています。
もう少し平らかな気持ちになりたいなと思ったときに、
「お茶がしたいな」とつぶやいていました。

お茶、つまり茶道です。
茶道には抹茶と煎茶がありますが、私が思い浮かべたのは煎茶道です。
若いころ、一時期習っていましたので。

茶道の魅力はいろいろありますが、あのしち面倒くさい手順を踏んでいく中で、自分を整え、一つに集中していく感じが何となく心地よく感じられます。
最初の頃は、(なんでこんな面倒くさいことやるんだろう。もったいぶらないとお金はとれないからかなぁ)なんて考えていましたが、作法には訳がある。
たぶん。

雑念をはらって、平らかな気持ちになっていく感覚が、今、欲しいのです。
何かに夢中になり雑念がなくなるのとはまた違う、静かな境地といいますか。

 

昔習った先生は「喫茶去」という額を掲げていました。
「お茶でもお飲みなさい」という意味でつかわれるようです。
おもてなしの言葉として使われているようですが、本来は禅語ですから、意味不明。

 

中国唐代のえらい禅師が、教えを求めに来た二人のお坊さんに「ここに来たことがあるか」と聞き、一人は「来たことがある」もう一人は「来たことがない」と答えたのに、どちらにもお茶を進め去るように言ったという話から来ている言葉です。

 

私は、喫茶去とは、ここでお茶を飲んで雑念をはらって、もう少し自分の課題と付き合ってらっしゃいというようなことだと勝手に思いました。

雑念を払ってリセットする時間は落ち着きそうです。
そうして日常と向き合っていく・・・・
それって、豊かな時間の過ごし方っぽい。

 

幸い道具を捨てた覚えもないので、家のどこかにあるはずです。
探してみましょうか。