野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

チビ太のおでん

近頃は、コロナで旅行もままならない。
仕方がないので、写真を見て、過去の旅行を反芻したり、次に行く旅行計画をたてて過ごしている。

写真を見ていたら、一枚の写真が目に留まった。

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三年ほど前、高知県に行った。
高知市内から、午前中、にこ淵に向かい、仁淀ブルーとマイナスイオンに癒され、高地アイスのカフェで、仁淀川を見ながら、スイーツタイムでのんびりした。

昼もだいぶ過ぎたので、お腹がすいてきて、川沿いの食堂のような店に入った。
あわよくば鮎でもあるといいなと思ったが、なくて普通に定食をたのんだ。
おでんもあったのでそれも頼んでみた。

すると、出てきたのが、串に刺されたおでん。
「チビ太のおでんだ」と思わずつぶやいた。

 

チビ太のおでん。
おそ松くんという漫画に出てくるチビ太が持っているおでん。
赤塚不二夫先生によると「こんにゃく、がんも、ナルトで関西風のダシが正式」らしい。
子どものころ、テレビでおそ松くんを見て思っていた。
「チビ太のおでんが食べたい」
でも、そのころのわが家のおでんって、味噌こんにゃくだった。大根の炊いたのとかはおかずででたけど、おでんじゃない。今でいうおでんって、大人の男性が外で食べるもののイメージだった。

「チビ太のおでん」が食べたいという子供のころの思いは、時々思いうかんできて、自分でも作ってみたが、自分で作ったものにワクワク感はありはしない。

何年か前にサークルkで「チビ太のおでん」が販売された。でも、そのおでんは、私のイメージの中でちょっと違う気がしていた。

私にとってあらまほしい「チビ太のおでん」の形が変質していたんですね。


「チビ太おでん」は一種のあこがれだ。だからおいしそうでないというのは、私の中では許されない。
リアルに作ったサークルkのおでんは、おいしそうと思うには無骨だった。

 

はるばる行った高知県で、自分の理想の「チビ太のおでん」に出会うとは思わなかった。
心残りがなくなって、旅の思い出が一つ増えた。

 

旅って、何に出会うかわからない。