野良の覚書

シニアおばちゃんの日常雑記 まだまだ元気

遺品整理と買取業者と

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母の遺品整理をしている。問答無用で捨てに捨て、おおむね片付けたのだが、困ったのは、着物とアクセサリーとブランドバッグ。問答無用で捨てるには何となくためらう。ほしい人はどうぞといっても、みんな使わないからいらないという。
それで、テレビで買取業者のコマーシャルを見ると、凝視してしまう。でも、利用には躊躇する。利用して嫌な思いはしたくない。

 

ほかの人がどうしているか情報を何となく集めた。

友人は着物やアクセサリーを売った事があるそうだ。話を聞くと、宝石は、石には値段がつかず、台座の金にのみ値段が付いた、着物は二束三文でしか売れなかったとのこと。

考えてみると当然かもしれない。だってリサイクル着物など、ちゃんと着られる正絹の着物が1万円どころか、5千円程度で買える。売値がそれなら経費など引いて、引取値は10分の1程度か。500円・・・買ったときは何十万もするのに。手間を考えると、いっそ捨てたほうがスッキリしそうだけれど、忍びない。

 

そんなこんなで手を付けられずにいたとき、友人から話があった。

一つ目は、東南アジアからの実習生に日本語を教えている友人から。
実習生には働くだけでなく、日本の文化にも触れてほしいと着付けやお茶の体験をしているそうだ。それで、実習が終わって帰国するとき、記念にリサイクルの着物を購入する子たちがいるので、着物は欲しいとのこと。若い子には地味なのではということも、意外と地味好みなのだそうだ。兄弟に話したら、そういうことでもらってくれる人がいるなら、何よりじゃないかという。着物の行く先はこういうのがいいなと思った。それで余った分は、また考えればいい。

 

二人目の友人は、生協が買取業者の斡旋をしているので安心じゃないかと、チラシをくれた。
生協経由で申し込むと段ボール一式を送ってくるので、それに品物を入れて送る。送料も業者持ちで面倒がないとのこと。銃器や薬物など禁止事項に触れるものでなければ使い古した衣類でも可能で、売値に不満なら処分もしてくれるとのこと。

バッグはブランド物といっても使い古してあるので売れるかどうかは疑問だけれど、利用してみることにした。

 

生協(正しくは、生協の子会社であるコープライフサービス)のホームページから段ボールを請求し、2週間ほど待ったが、段ボールが届いた。身分証明書のコピーを同封というところでちょっとためらったが、それは法律ということと、生協がかかわっているというところで納得した。免許証のコピーと売買同意書を同封してバックとアクセサリーを送った。宅配の送り状もあらかじめ印刷されているし、箱に詰めて、梱包するだけの簡単さ。指定の佐川急便に連絡したら、梱包した日の午後にとりに来てくれて、発送は終わった。

翌日には到着の連絡が来て、二、三日すると査定に入りましたとメールがきた。それから二、三日して査定結果がメールされてきた。全部で5万円ほどだった。そのうちアクセサリーは600円ほど。使い古したバックの値段としては、こちらの予想より高値で売れた。その値段でいいですとメールをして、二日後には代金が入金された。

中古の使用感のあるバックでも、ヴィトンとグッチは売れる。コーチやジパンシーなどアパレル系は同じくらいのコンディションの中古の場合売れても、安い。アクセサリーは象牙と水晶を送ってみたけれど、安い。何となく傾向がわかってきた。

 

心配するまでもなく、母の遺品の整理ができた。ゴミに出すことなく処分できて気持ちも軽い。満足です。

アクセサリーは、メルカリで売ってみようと思う。喜んでくれる人に手渡せたらいいと思う。